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社会の為になる製品を届けつつ
一研究者として学会へ

K.Y特機営業部:本社勤務(2010年度入社)

現在の所属部署、入社年度、出身学部・学科を教えてください

所属部署:特機営業部
入社年度:平成22(2010)年4月
出身学部・学科:九州大学 大学院 工学府航空宇宙工学専攻 博士後期課程

日本工機を知ったきっかけと志望理由を教えてください。

大学院生の時、プレゼンテーターとして参加した火薬学会で、日本工機の研究発表を聞いたのがきっかけです。製品の性格上、研究内容を公表しない企業が多い中で、成果を公表していたこと、製品開発だけでなく研究もできることを知り、興味を持ちました。その後、大学の指導教官から、射場や静爆試験場などの実験設備があり、実験的な研究ができると聞き、それまでの勉強が生かせるだけでなく、研究も続けられると思い、入社を決めました。

現在の仕事内容とこれまで経験してきた仕事、仕事のやりがいを教えてください。

研究開発部に約10年間在籍した後、特機営業部に異動、現在に至ります。
研究開発部では、新規品の開発を担当しました。ゼロからの設計は、無から有を作り出すという難しさがありましたが、お客さまの要求に対してどのように応えていくかを考え、試行錯誤する楽しさもありました。もちろん、自分が関わって「形になった」という喜びも大きく、これは、研究では得られなかった感覚でした。
また当社は、実験設備を持っているため、設計した性能を検証することが可能です。実験で取得した結果が、設計した性能と一致する時はうれしいですが、結果が異なれば異なったで、設計内容の見直しやシミュレーションの修正など、課題を解決する楽しさもありました。
現在の特機営業部では、研究開発部で蓄積した知見をもとに、新規品の企画やお客さまからのご要望を形にするのが主な業務です。新規品の企画では、将来、必要となるであろう製品についての情報収集・分析を行い、研究開発部と協力して、構想・機能・性能・構成を考え、提案します。ご要望と当社の提案が一致した時は大変うれしく、一方、ミスマッチの時は、悔しいですが、研究開発部とさらに検討を深めるのも、やりがいにつながります。
また、当社の持つ専門的な知見や実験設備を見込んで、「こんな試験はできないか」「このようなデータを取得できないか」とお客さまから相談を受けることもあります。研究開発部や技術部と相談し、新たな提案を加えながら、試験や検討内容をまとめていくわけですが、当社の強みを生かすその過程にも、大きなやりがいを感じます。「日本工機に相談して良かった」。そう思っていただけることが、何よりの喜びです。

日本工機の魅力について教えてください。

まず、当社の取り扱う製品について、専門的な知見を持つ人が多いことです。困ったことやチャレンジしたいことがあった場合は、相談すれば、教えてもらうことができます。私自身、入社した当時は、例えば「可能、不可能」の境界や「危険」について、知識として学んでいても、現実に感覚を持ち得なかったところがありました。現場でいろいろ教えてもらった今は、教科書と現実の違いを、肌で感じることができるようになりました。
次に、当社が取り扱う製品は、当社内での一貫製造であることです。どの部署に配属になっても、同じ製品に関わることができますし、別部署に異動になれば、同じ製品を違った視点から見ることができ、新しい気づきが得られます。
3つ目は、実験設備と製造現場を有して、設計から製造、検証までを一貫して行えることです。最初から最後まで関わることで、製品への愛着が生まれます。

これからチャレンジしたいことは何ですか?

自身の携った製品が、世の中で利用されることが私の夢です。そのためには、お客さまのご要望に対して、付加価値を乗せて提案したり、常に新しいことや、世の中の動きについて知る必要があります。付加価値とは、例えば、当社の強み。「できますか?」と聞かれ「できます」と答えるのではなく、「こういう特色を持ったものができます」「実験で裏付けしてから次に進めます」など、常に独自性を出してきたいと思います。当社独自とはイコール日本独自になりうる、という自負もあるからです。現在、所属している特機営業部は言わば、研究開発部の成果を、フロントに立って発信していく部署。自身の研究開発の経験も生かしつつ、成果や強みをアピールしていきたいと思っています。
また、一研究者としては引き続き、研究発表もしていきたいと思っています。過去、火薬学会では、奨励賞を受賞したこともありました。社員としての研究発表は、日本工機という会社をアピールすることにもつながるため、その一助になれば、という思いがあります。

Schedule一日のスケジュール

  • 7:20~9:00
    移動(新幹線にて読書)
  • 9:00
    出勤
  • 9:30
    チームミーティング
  • 10:00
    メールチェック、お客様との調整(電話・メール)
  • 11:00
    提案資料、見積の作成
  • 12:00~13:00
    昼食
  • 13:00
    白河製造所との調整、打ち合わせ
  • 15:00
    お客様との調整(対面)
  • 17:30~19:00
    必要に応じて残務整理(新幹線の時間に合わせることが多いです)
  • 19:28~20:30
    移動乗車(新幹線にて読書)
  • 20:30
    帰宅

Holidayオフタイムの過ごし方・趣味

白河製造所のある福島県には、景観の素晴らしいところがたくさんあります。写真の五色沼は、会津磐梯山の麓にあり、天気のいい日には、気晴らしに自然の中をハイキングに行きます。春は草花、夏は緑、秋は紅葉と、四季折々の景色を楽しむことができます。冬の雪深い景色も趣深いですが、寒いのが苦手です。ただ、同僚にはウィンタースポーツを楽しむ人たちも多く、これも白河という場所のおかげです。
また、生き物の写真を撮るのも好きです。大学時代は生物部に入っていて、カエルを探しに各地に出かけていました。ただ、東北地方は行ったことがなかったので、「珍しい種類に出会えるのでは?」と今でも楽しみに出かけています。

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